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コラム No.2

フェルブルッヘンはマドリーに合うのか?|フェルブルッヘンはめちゃくちゃすごい

うつけ2026 年 11 月 4 日数字は 11 月 3 日時点AI の下書きを筆者が編集note で読む
目次
  1. ① ビッグセーブの連発は最低条件
  2. ② ロングボールは、今のマドリーに刺さるのか
  3. ③ 今のマドリーに、空中戦に強い前線はいるか
  4. 結論:全てが一流。ただし、マドリーが彼を生かすには、前線に空中戦要員が要る

マンチェスター・シティ対ブライトン見ました。フェルブルッヘンとんでもない活躍でしたね。プレミアで攻撃力がいちばん高い 2 チームの戦いとあって撃ち合いを期待していましたが、実際はシティによる一方的な波状攻撃。ブライトンサポの方々は生きた心地がしない試合だったと思いますが、この男は90分間期待に応え続けてくれました。

フェルブルッヘンやば。傑物やん。

FCうつけ者X で見る(2026 年 11 月 1 日)

シティのシュート 21 本、xG 2.06 に対して、ブライトンは 0–1 で逃げ切り勝利。フェルブルッヘンは 7 本を止めて無失点、評点は両チームでいちばん高い 8.7 でした。

アウェーでシティに勝つってあんた。流石に圧倒されてたけどよく勝ったなフェルブルッヘン含めディフェンス陣神すぎ!

FCうつけ者X で見る(2026 年 11 月 1 日)

この選手の実力を考えたら当然のことかもしれませんが、「噂」レベルでビッグクラブへの移籍の話はちょこちょこ出てきますね。その一つがマドリーです。クルトワ 34 歳の後釜として適しているのか、数字を中心に少し妄想してみようと思います。

① ビッグセーブの連発は最低条件

カシージャス以降のことしかわかりませんが、マドリーのキーパーにまず求められるのは理不尽なビッグセーブ能力です。カシージャス、ナバス、クルトワの流れを見れば明らかですね。

フェルブルッヘンはどうでしょう。受けた枠内シュートの期待値(xGOT)を足した数から、実際の失点を引くと、そのキーパーが見込みよりどれだけ失点を防いだかが出ます。今季、4 大リーグ(プレミア・ラ・リーガ・ブンデス・セリエA)で 450 分以上出たキーパー 78 人で並べました。

見込みより防いだ失点受けた枠内シュートの xGOT(枠内シュートの期待値)の合計から、実際の失点を引いた数。プラスが大きいほど、見込みより多く止めている。4 大リーグ(プレミア・ラ・リーガ・ブンデス・セリエA)で今季 450 分以上出た GK 78 人の中の順位。今季・4 大リーグの GK 78 人の中の順位

フェルブルッヘンは 78 人の 6 位、プレミアでは 2 位です。クルトワも 12 位と十分高いですが、それより上にいます(まさかのカリウスが一位)。エリアの中から打たれたシュートを止めた数も、90 分あたり 2.44 本(20 位)で、クルトワの 1.20 本(72 位)の倍です。

内訳はスーパーセーブ?簡単なシュート止めてるだけ?

マドリーのキーパーには、ただ止めるだけでなく、人間をやめたスーパーセーブが要ります。そこで、止めたシュートを難しさで分けてみました。シュート 1 本ごとの xGOT が 0.5 以上を「決定的なシュート」、0.3 以上を「難しいシュート」、0.3 未満を「易しいシュート」としています。今季はまだ数が少ないので、去季(2025/26)のプレミアとラ・リーガのキーパー 42 人で比べます。

シュートの難しさ別の、止めた割合データにシュート 1 本ごとの記録は無いため、相手の選手がその試合で枠内シュートを 1 本だけ打った場合に限り、その選手の xGOT をその 1 本の値とみなした。得点にならなければ止めた本数に数える。GK はその試合に 80 分以上出た人だけ。去季(2025/26)のプレミアとラ・リーガで 1500 分以上出た GK 42 人の中の順位。去季(2025/26)・シュートの xGOT で区分。プレミアとラ・リーガの GK 42 人の中の順位
決定的0.5 以上難しい0.3 以上易しい0.3 未満
フェルブルッヘン44%18 本中 8 本2 位53%30 本中 16 本3 位85%55 本中 47 本36 位
クルトワ33%15 本中 5 本9 位41%27 本中 11 本19 位100%36 本中 36 本2 位
ドンナルンマ47%15 本中 7 本1 位67%27 本中 18 本1 位90%39 本中 35 本21 位
オブラク30%16 位43%15 位86%34 位
42 人の全体27%40%90%
上位やや上真ん中やや下下位

きれいに分かれました。去季のフェルブルッヘンは、決定的なシュートを 18 本中 8 本止めて、42 人の 2 位。あのドンナルンマと肩を並べるレベルです。

その代わり、易しいシュートを 55 本中 8 本決められていて、こちらは 36 位でした。はっきり「スーパーセーブ型」です。

今季ここまでの結果で見るとさらにポジティブです。フェルブルッヘンは、易しいシュートを今のところ 11 本すべて止めていて、決定的なシュートも 6 本中 3 本止めています。去季の弱点が消えて、スーパーセーブ型が堅実さも身につけてきた可能性があり、手がつけられません。

② ロングボールは、今のマドリーに刺さるのか

フェルブルッヘンのもう一つの武器が、ロングボールです。むしろこちらが先に出てくる人もいるのでは?

キーパーのロングボールロングボールの本数(90 分あたり)と、味方に渡った割合。4 大リーグで今季 450 分以上出た GK 78 人の中の順位。今季・4 大リーグの GK 78 人の中の順位

フェルブルッヘン(ブライトン)

90 分あたりの本数
17.9 本・23 位
成功率
47%・6 位
去季の成功率
35%

クルトワ(レアル・マドリード)

90 分あたりの本数
7.9 本・75 位
成功率
41%・25 位
パス成功率
84%・4 位

フェルブルッヘンは 1 試合に 18 本近く蹴って、半分近くを味方に通しています。プレミアのキーパーでは成功率 1 位で、去季の 35% から大きく伸びました。
クルトワは蹴る本数が少なく、足元の短いパスでつなぐタイプです。たまに大きく蹴り出すこともありますが、危機を脱するためだったり、相手に渡る前提で出しているイメージです。

まさかのキーマン、ディエゴゴメス

では、ブライトンでそのロングボールを受けているのは誰なのでしょうか。データにはパス 1 本ごとの行き先が無かったので、ロングボールの多かった試合で、空中戦に多く勝った選手を見てみました。

ヒットしたのは、センターフォワードではなく、2 列目の右サイドに入るディエゴ・ゴメスでした。ロングボールの多い 4 試合のうち 3 試合で、チームでいちばん空中戦に勝っています。今季の空中戦の勝ちは 90 分あたり 3.65 回で、プレミアの MF 55 人の 1 位。シティ戦でも 6 回勝ってチームで 1 位でした。

ディエゴゴメスガッツあるなーー。好きよ。

FCうつけ者X で見る(2026 年 11 月 1 日)

見ていた印象どおりです。去季は途中出場やボランチもあったゴメスが、今季は 9 試合すべてで 2 列目のサイドに先発しています。去季のデータで比べると、ゴメスが先発した試合ではフェルブルッヘンのロングボールの成功率が 38%、出ていない試合では 31% でした。蹴る本数は変わらず、通る割合が上がっています。

長く蹴った試合と、そうでない試合フェルブルッヘンのロングボールが 23 本以上だった 4 試合と、19 本以下だった 5 試合の、1 試合の平均。ボール回収と xG はブライトンの数字。今季のブライトンの 9 試合

23 本以上の 4 試合(アーセナル・サンダーランド・リヴァプール・シティ)

ボール回収
50.5
xG
1.31
勝点
12 のうち 9

19 本以下の 5 試合(ヴィラ・チェルシー・リーズ・コヴェントリー・パレス)

ボール回収
40.8
xG
2.36
勝点
15 のうち 10

長く蹴る試合は、アーセナルやシティのような強い相手が多く、xG は下がります。その代わり、こぼれ球を拾う数がぐっと増えています。点を取りにいく手というより、強い相手のプレスを一気に外して、競り合いとこぼれ球で前に出る手段になっているのかもしれません。

③ 今のマドリーに、空中戦に強い前線はいるか

ここが一番の問題です。フェルブルッヘンいるいないにかかわらずなんとかした方がいいところだと思ってます。

前線の選手の、空中戦の勝ち90 分あたりの空中戦の勝ち。去季(2025/26)、4 大リーグで 900 分以上出た FW 331 人の中の順位。所属は去季のもの。去季(2025/26)・4 大リーグの FW 331 人の中の順位。所属は去季のもの

見事にいません。エムバペ、ディオマンデ、ヴィニシウスは、331 人の中で 300 位より下です。今季も同じで、エムバペは 984 分で空中戦の勝ちが 1 回、ヴィニシウスは 585 分で 0 回。チームで見ても、マドリーの空中戦の勝ちは 1 試合 6.2 回で、ラ・リーガ 20 チームの最下位です。今季のリーグ戦の 28 点のうち、ヘディングのゴールは 2 点だけでした。

ブライトンのゴメスの役をやれそうな中盤も、多くはありません。バルベルデは空中戦 7 勝 0 敗と強いですが、最近はサイドバックで使われていますし、意外なことにベリンガムは 5 勝 14 敗です。

希望があるとすればカルロス・エスピですが、モウリーニョたっての希望で加入したとは思えないほど出番がありません。。。194cm の 21 歳で、この夏レバンテから加入しました。昨季はレバンテでリーグ戦11 得点、空中戦の勝ちは FW 331 人の 33 位で、ハーランドより上だったようです。

モウリーニョはなぜエスピを使わないのか

エスピの今季エスピがベンチに入ったラ・リーガの 11 試合(11 月 3 日まで)。出場は途中から入った分の時間。ベンチに入ったラ・リーガの 11 試合
試合出場
8/22エスパニョール 1–2 マドリー10 分・決勝点
8/26マドリー 4–1 ソシエダ4 分
8/30マドリー 4–0 マラガ出場なし
9/4ベティス 1–0 マドリー8 分
9/12マドリー 4–1 ラージョ出場なし
9/15エルチェ 2–3 マドリー3 分・決勝点
9/20アトレティコ 2–1 マドリー出場なし
10/10マドリー 1–0 ヴィジャレアル出場なし
10/18マドリー 4–1 セビージャ10 分
10/25バルセロナ 1–2 マドリー1 分
11/1ラシン 0–3 マドリー出場なし

笑ってしまうくらい出てません。出場は 6 試合、すべて途中からで、合計 36 分。それでいて 2 点を取っていて、どちらも 90 分以降の決勝点というマドリディズモ。

レアル・マドリードvsラシンサンタンデール! 相手コーナーキックに弱いっぽいですよ! トレントがスタメンということもあって、コーナーキックからの得点に期待! 今からでもエスピスタメンにしません?

FCうつけ者X で見る(2026 年 11 月 1 日)

さらに意外だったのは、使っていないのがあのモウリーニョだということです。ユナイテッド時代のモウリーニョは、高さのあるルカクやフェライニをターゲットにする戦術を軸にしていたような気がします。あの頃から考え方が変わったのか、はたまたエスピ側に致命的な弱点があるのか、他選手との組み合わせを考慮して高さよりもスピードを重視しているのか、よくわからないままです。

結論:全てが一流。ただし、マドリーが彼を生かすには、前線に空中戦要員が要る

スーパーセーブ力、文句なしです。フェルブルッヘン側に落ち度はなく、まごう事なきワールドクラスです。

ロングボールは、今のマドリーのメンバーのままだと活かしきれません。ブライトンでの強みは、ゴメスが競ってチームがこぼれ球を拾う仕組みとセットだと思います。空中戦がラ・リーガ最下位で、前線の 3 人がそろって競り合わない今のマドリーでは、蹴った先で勝てる見込みが全くありません。

フェルブルッヘンのロングボールを武器にするなら、前線に空中戦要員を投入する必要があります。でないともったいないです。エスピを使うのか、はたまた新しい選手を取るのか。アーノルド取った時に一緒に取っておけよと言いたい気持ちはありますが、今後に期待しましょうw

最後に、、、
クルトワに衰えが全く見られないので、多分取らないと思います。

ロングボール成功率(GK)5 リーグの GK・今季 450 分以上(11 月 4 日時点)
  1. 1ペーテル・グラーチビジャレアル57%
  2. 2セルヒオ・エレーラオサスナ55%
  3. 3ジョゼップ・マルティネスインテル54%
  4. 4アリヤネット・ムリッチサッスオーロ54%
  5. 5ダニエル・シュミット名古屋53%
  6. 7バルト・フェルブルッヘンブライトン47%
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